売上を上げたい

資金繰りを改善する原理原則は利益を出すこと、利益を出す方法ということについてお話してきましたが、今回はその最後となる売上を上げることについてお話させていただきます。

 

売上高=単価×数量×頻度という式であらわされます。

 

基本的な考えはそうでしょう。

 

しかし、現在のように単価の下がっている時代は数量やリピート数を上げなくてはいけません。

 

ですので基本的な考え方は上記の式なのですが、現代では単価を上げる、数量を増やす、頻度を高めるという考え方はしないほうがよろしいのではないのでしょうか。

 

ではどうすればいいか、方法をあげさせていただきます。

 

1.「トップセールス」をすると売上は増える。

どんな企業でも、創業時には社長自らが営業をして、1件1件お客様を増やしていったのではないでしょうか。もう一度トップセールスをするのが売上を上げる方法です。社長が営業するためには、今まで自らがしていた仕事を他の人にしてもらわなくてはいけないでしょう。トップセールス体制を作るためには、1人1人の仕事の役割見直しをすることにもつながります。組織の見直し、役割の見直しにもなっていきます。トップセールスとは、表敬訪問してお客様の要望とクレームを訊くこと。出向くことができない場合や店舗を構えている場合は電話をしたり、ご来店のお客様に一声をかける、などでしょうか。

 

2.「元氣組織を創る」と売上は増える

 

社長が元氣になれば会社は良くなる。心の元氣と身体の元氣をまず意識してほしいと思います。元氣組織になるためには、さわやかな挨拶とはっきり返事。社長自ら、先にさわやか挨拶を。わかったらハイと返事をする。短期と長期の目標を掲げ、情熱をもって追い続けること。会社の理念と方針と目標を、社員一人一人に腑に落ちるまで語る。定期的な会議をする。社員の情熱を持続させるためには車座になって酒を飲みながら、社長が熱く語ることがあってもいいのではないでしょうか。

 

3.「マーケット(市場)」は絞る。すると売上は増える。

 

マーケットはまず絞ってみる、一点集中、一寸法師戦略です。中小企業は一般的に、資金がない、人財がいない。だからマーケットを絞って、小さな市場で商いをする。勝てる土俵で勝負すること。ナンバーワンよりオンリーワンで。

 

4.「商品は磨く。売り物を磨く」すると売上は増える。

 

商品は、モノづくりの技術であったり、サービスであったり、企画力であったり、品質であったり、納期であったり、ブランドであったり、歴史であったり、信用であったり、デザインであったり、アフターサービスであったり、・・・。それらを商品として磨いてください。商品が会社唯一の生命線、だから磨いて磨いて、ダントツ商品にすること。どこにも負けない自信と誇りを持つ商品に創り上げる。どれだけ磨いても「まだまだ十分でない」という氣持ちを忘れないでほしいと思います。ちょっと氣を抜いてしまったり、油断して、磨く手を抜いてしまったりすると、命取りになりかねません。

 

5.「販売は重点・集中・徹底」すると売上は増える。

 

今月は何の商品を、重点・集中・徹底して販売するか、重点・集中・徹底の優先順位をつけるようにしてください。いかがでしょうか。売上は創るものです。社長自らが熱い思いを語り売上を創ってください。