人件費の改善
人件費の改善についてお話させていただきます。
削減ではなく改善と申し上げたのはまずは昇給の基準もお話したいからです。
人件費改善の着眼点は「1人当たりの人件費は高く、労働分配率は低く」
労働分配率=人件費÷粗利益とお考えください。
(人件費には通常、法定福利費や福利厚生費も含めます。)
この両者は相反する関係ですので、この2つを改善するのが必要になります。
労働分配率を上げないで1人当たりの人件費を高くするためには、昇給をするなら粗利益も
あげなければいけないことをいいます。
例えば、今期の昇給率が平均3%ならば、粗利益も3%以上あげなければ労働分配率は
高くなってしまいます。
ですので昇給を考えるなら粗利益を上げることが前提です。
では一人一人の昇給額(または減給額)を決める判断基準はどのようにしたらよいのでしょうか?
人事考課制度がしっかりあってそれに基づいて決定する、というのが正論かもしれませんが、
実は社長の「エイ、ヤアー」の直感で決めるのが一番の方法です。
社長が良いと思ったならば、それが正しい評価なのです。
自信をもって決定してください。