オープンブックマネジメント
先日お伺いしたお客様から数字をすべてオープンにしてから業績が良くなったとお聞きしました。
いわゆるオープンブックマネジメントの効果だと考えます。
オープンブックとは財務諸表の公開で、私は社員にも財務諸表の数字を公開することと考えています。
経営計画をせっかくつくってもうまくいかないのは、数字をオープンにしないという理由もありオープンブックを進めております。
例えば、社員に売上目標だけを課していると、売上至上主義になりコストをかけすぎたり、どれくらいの利益になったのか、というところに意識がいかず、うまくいきません。
数字をオープンにしたがらない社長が多いのではないでしょうか?
上場している大企業は、会計上の数字を当然公開しなければなりません。
中小企業の場合は、家族とやっていることが多かったり、社員と近い関係にあったりしますので、例えば「自分や家族(役員)の給与を知られなくない」
「交際費だとか、車を買ったときとか、とやかく言われたくない」
「赤字だと社員が不安になるんじゃないか」
といった心情から、なかなか公開したがりません。
それでも公開した方がよいというのはなぜでしょうか。
「売上、利益をあげたらどうなるのか」という会社の向かっているところを社員が理解することで、より力を発揮するようになるからです。
ゴールが見えるからこそ、頑張れるのです。
社長や役員の給与は高くて当たり前です。
それだけの仕事をしているし、責任も重いのですから。
オープンブックは、やり方次第で「会社がどこに向かっているのか」というゴールを社員一人ひとりに見せることができます。
だから自ら頑張るようになります。
ただし、うまくいくための前提として社長と社員の信頼関係が大事です。
会社の夢を社長が自ら語って、日ごろからコミュニケーションをとること。
そうすることで、例え赤字でも一丸となって頑張れる元氣会社をつくることができるのではないかと思います。